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レポート

2010年11月17日「保育の動向」

 本日は、公的機関や保育園の訪問を通じて感じたことを紹介したいと思います。

 都内の保育園は競争が激しく、各々の保育園を見てみると、サービス内容に特色がある保育施設が増えています。認可園では、幼稚園を併設している「認定子ども園」が最近増えており、教育と保育の融合が進んでいます。無認可園では、バレエ教室を併設していたり、衛生状態が非常に良い(登園時に消毒実施)など様々な施設があります。上記のような施設は特色がある分、人気が高く常に定員近く子どもが集まっています。

 保育園と言うとかつては子どもを預ける施設と言う面が強かったのですが、最近ではサービスの拡充が積極的に行われています。特に印象深かった施設としましては、外交官の子どものみを対象としたものや、お医者様の子どものみを対象にしたものです。

 一方、保育料を低く設定して他園と競争しているところでは、価格ダンピングが激しく子どもの入退園が多く見受けられました。一時期のような、箱物としての保育施設の役割は終わりつつあるように思います。

 東京都の保育課へ訪問をすると、担当者曰くサービスと価格で特色が二分されているとのことでした。東京都では5年前に保育サービスの不足に対して3倍のサービス補完を行ったのにもかかわらず、依然と同水準の保育サービスが不足しているとのことでした。潜在的な需要はまだまだ高いようです。

 保護者に意見を伺うと、労働時間の長期化に伴い利便性の高い施設が必要と意見を良く頂きます。確かに認可園のように11時間前後の開園時間では、現状の労働環境とのミスマッチを起こしてしまいます。東京都の認証保育園のように13時間開園は、保護者にとって心強いサポートとなるでしょう。

 一連のリサーチで印象付けられたことは、サービスの特化と利便性の向上が大切だと言うことです。サービスチャネルの追加が、いま求められています。

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